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きれいな魚とは?

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なかよしイベント~サケのふるさと館~

受付のお姉さんに元気よく挨拶をすませたら、シロクマの剥製が睨みを利かせるホールを通って、館内奥へと入っていきます。

最初に現れたのは、高さ5m、幅12m、総水量266t。淡水の水槽としては国内最大級の水槽です。その広々我が家を悠々と泳いでいるのは、アメマスやイトウ、ニジマスなどなど。大型の個体が多い水槽ですが、中でもシロチョウザメの大きさは衝撃的です。

「うっ!うわーっ!なんだぁー!大きいぃー!!」

なにせ、体調が1.8mもある魚です。回遊してくる度に水槽の前はどよめきます。
他にもたくさんの水槽が展示されています。魚に触れることが出来るタッチプールや、サケの生態を解説した映画なども上映されていたりと、見どころいっぱいです。

特に興味深いのは、水中観察室と呼ばれている部屋です。
ここでは、水槽ではなく本物の川の中を見ることが出来ます。
細長い通路に7つの大きな窓が並んでいて、施設の横を流れている千歳川の水中をガラス越しに観察できるという作りです。
3万キロにもおよぶ長い旅を経て、ふるさとに帰ってきたサケ達をこの窓から見てみようというのが、今回の目的のひとつでした。

「サケだーっ」
「いっぱいいるぅー」

ガラス越しに泳ぐ魚を見て、みんな大騒ぎしています。
しかし、本日の主役はウグイでした。20cmほどの流線型の魚体が群れをなして泳いでいます。サケの迫力には及ばないものの、これだけの数が集まれば、それはそれで圧巻でした。

残念ながら肝心のサケは、大群を見ることは叶いませんでしたが、時折チラホラと数匹が泳ぐ姿を確認することはできました。その気まぐれサケを探そうと必死にガラスの向こうに目を凝らします。
「ん??あれは??」
「サケじゃないね?」
「ウグイでもないよね??」
みんなが発見したその魚は、ウグイの大群からやや距離を置いたところで、ぽつんと泳いでいました。どうやらヤマメのようです。
一見すると地味で、熱帯魚のようにスタイルや色調に華やかさはありません。しかし、よくよく観察してみると、息を呑むような美しさに驚かされます。滑らかで肌理の細かい魚肌、体側面に並ぶパーマークと呼ばれる黒い楕円模様。色味に派手さはないものの、階調は実に豊かです。
過酷な生存競争に日々さらされながらも、貪欲に生を求める強さと、生きるために必要な色だけを身にまとうその姿は、野生の凄みとある種の潔さが混ざり合い、けれんみのない真の美しさを漂わせています。
瞬間的に脳を直接刺激する原色の組み合わせは確かに目を引きます。しかし、侘び寂び的な美しさというものを自然に感受できるのが、日本人の素晴らしいところです。

「へぇーきれいだねー」「すごーい」
カラフルな配色で構成されたキャラクター達に馴染んでいる子どもたちが、慎ましい渓魚の姿にそんな声を上げた事にとても安心しました。
日本人のDNAは彼らの中にもしっかり生きています。

更新日 : 2007-10-26
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