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林檎の木
りんご狩り遠足
雨と晴れが目まぐるしく入れ替わる忙しい空模様の中、バスは順調に果樹園へと近づいていきます。みんなの日頃の行いが良いおかげでしょう、到着したときはしっかり雨は止んでいました。 しかし、律儀なまでに規則正しくローテーションを繰り返す今日の天気です。油断は出来ません。
荷物を降ろしていそいそと畑の中を進みます。 みんなの目の前に、たわわに実をつけた林檎の木が現れました。 全身に赤いアクセサリーを身に付けた姿がとても素敵です。そして先程までシャワーを浴びていたせいで、たくさんの水滴も身に纏っています。艶のある果実の表面が水を弾く様は瑞々しさをいっそう引き立たせます。 …美味しそう…甘いのかなぁ…あれがいいかも…そっちかなぁ… 農園のおじさんから採り方の説明を聞きつつも、赤い実から目を離すことが出来ません。
背伸びをして、お目当ての林檎に手を添えます。みんなの手は小さいので片手でというわけにも行かず、くるくるっと回す作業も両腕が上に伸びた状態では、なかなか大変そうです。瞼にも力が入り、「頑張っている人」の表情になっています。 次から次へ何個も採っていきますが、プチッと林檎が枝から外れた瞬間には、決まって、「あっ」っと大きく見開かれる目がとても可愛らしく印象的でした。 たっぷりと水分を含んだ実は、大きさの割りに意外とずっしりとしていて、手にした時の満足感を得るには十分な重さだったようです。
春、白さが際立つ林檎の花ですが、花弁の外側が薄赤ゆえに、つぼみから開き始める花の様子は淡い紅白で、華やかで特別な雰囲気を放っています。そしてその花は、ゆっくりと時間をかけて結実し、今日こうしてみんなの小さな手の中へと渡っていきます。
この日のために、枝先が下を向くほどのプレゼントを抱えて待っていてくれた林檎の木。すっかり綺麗に収穫されました。 微風に煽られ僅かに揺れる枝は、ようやく重さから開放されて、肩をさすって一息ついているようにも見えます。今年もお疲れ様でした。ゆっくりからだを休めてくださいね。
更新日 :
2007-10-26
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